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こんにちは、D.M.SOUNDの大平です!^_^
今回は音程(ピッチ)の話です。
※今回は少し上級者向けの話になります。趣味で楽しくやりたい方にはレッスンでここまで細かいアプローチはしませんのでご安心ください。個人の目標に合わせたメニューを組んでいます。
前回 その① で『歌のうまさはリズムで7割決まる』というお話をしましたが、
これはあくまで【音程(ピッチ)がある程度のレベルまで取れた上で】の話です。
音程が取れなければ、誰もがわかるレベルで音痴に聴こえてしまいます。
ピッチもリズムと同じで、
どんなにセンスのある人でも、
感覚だけでは壁にぶち当たってしまう時が必ず来てしまいます。
譜面上の音符を『まずは頭で理解して、その上で感覚で取る』
これが最強です。
だから楽器を基礎からある程度やり続けた人は歌が上手く歌える人が多い。
『声を楽器の様に操れるからです』
ここもリズムと同じです。
今出してる一つ一つの音程を、メロディーを、
きちんとイメージして出せるか、感覚でなんとなく合わせるか、
ここでプロとアマの雲泥の差が生じることが大半です。
(中にはそうじゃない天才も稀にいますが、、)
特にJazzやR&B等の細かくて絶妙なピッチコントロールが必要なジャンルをやる人たちにとっては、必須なスキルになって来ます。
レゲエのような自由に歌うジャンルでも、
『ジャストで取れる人が敢えてズラすのか、取れなくてズレてしまうのか』
聴き手が気持ちよく聴けるのは当然『前者』です!
要は『狙ってできるかどうか』が鍵になってくるのです。
音程がある程度取れるけど、狙って取れない人にとって、ネックになってくるのが『ハモリ』『キーチェンジ』『コード内での狙ったハズし』『しゃくりフォール等のカーブのニュアンス』です。
①人にハモられるとつられてズレる。
②上のハモリはなんとなくできても、下のハモリを歌おうとすると主旋律につられてズレる。
③オケのキーの変更、または転調時にメロディー自体が分からなくなる。
④コード的には合っているが、敢えてコードから外した音程が曖昧になる。
⑤しゃくりやフォールを「早くさらっとカーブさせる」か「大きくネチっこくカーブさせる」かの絶妙なニュアンスが分からない。
この5点はできなくても趣味で楽しく歌いたい人にとっては全く問題ありません。
ですが少しレベルの高い土俵になった時に、『下手ではないけど何か足りない』と言った状態になってしまう。
これでは折角いい声でもっと上手く歌えるはずなのに勿体ない。
歌う上でフィーリングや感情表現はもちろん大事です。
でも『もっと上手くなりたい』『人を感動させたい』という人には、
まず『狙って表現できるスキル』を身につけることをお勧めします。
少し難しい話になりましたが今回はここまで。